歯は、食物を摂取、咀嚼するという生命維持のための重要な器官です。
また発音にも大きく関与していますし、噛み合わせは体幹の維持に重要です。
さらに、食物を噛んだ時に得られる歯の中や歯の周りにある組織の感覚は、咀嚼だけでなく脳の働きにも関係しています。しかし、消化器官の入り口である口の中に存在する歯は、常に感染や酸性食品などにさらされ、咬合や外力による障害を受けやすい状況にあります。
エナメル質という歯の表面の硬組織が歯の表面に付着した細菌の感染によって損傷されるのがムシ歯であり、それが進行すると歯の内部の神経や血管へ、そして歯の根の先の組織や骨へと病気が進行して行きます。ムシ歯や外傷などによって一部でも欠損した歯は、その欠損部分を合成樹脂、金属、セラミックス等の代替材料で修復して、歯の持つ機能を復元する必要があります。効率的な咀嚼を行うためには、ひとつひとつの歯が良い状態であることはもちろんのこと、さらに上下左右28本の歯がきちんと揃い、個々の歯の持つ特有な機能を発揮できることが必要なのです。
ムシ歯の原因には「細菌」「糖質」「歯の質」の3つの要素があります。この3つの要素に時間の経過が重なった時、ムシ歯が発生するのです。ですので、ムシ歯の予防としては、この4つの要因が重ならないようにすることになります。
森歯科クリニックでは、そのために必要な指導や治療をさせて頂きます。
歯の表面がわずかに溶けて(脱灰)白くなっていますが、まだムシ歯になる前の状態です。
この段階なら、しっかりした歯磨きや歯を強くするフッ素を使って虫歯予防を強化すれば、進行を食い止めることが出来ます。
虫歯がエナメル質に留まっているか、象牙質のごく表面が侵された程度の初期のものです。黒い着色や白濁(白い斑点)が現れますが、痛みなどの自覚症状はありません。経過観察を行うか、虫歯が進行する可能性が高い場合は削って詰め物をします。
虫歯が象牙質内に進行したものです。歯の神経はまだ侵されていない状態です。甘いものを食べた時に痛みを感じたり、冷たいものがしみるなど、自覚症状が現れます。虫歯の部分を削った後、歯の神経を保護する薬剤や外来刺激を遮断する薬剤を入れたり、詰め物や被せで修復します。象牙質はエナメル質より柔らかいので虫歯の進行が早く、早急な治療が必要です。
虫歯が進行して歯の神経に達した状態で、歯の神経に炎症が起こると、ズキズキと激しい痛みがあります。この炎症を放置しておくと、歯の周りの骨にまで影響を及ぼします。根管治療を施し、かぶせ物(クラウン)による修復処置をします。
虫歯によって歯冠部が崩壊し歯根部のみが残った状態です。すでに歯の神経(歯髄)は細菌感染などによって死んで、無数の細菌の住み家になっていますので、放置すると、根の先端から体内へ感染が及び、歯の周りの骨や全身の健康状態にまで影響を及ぼします。放置してる期間が長かったり、感染が大きければ抜歯となり、欠損補綴治療が必要となります。
ムシ歯に感染した部分は除去しないと感染の拡大を防げません。そして、その除去した歯の欠損部分は修復しないと、再感染や歯の機能が果たせないなどの問題が起こります。歯の保存、歯髄の保存のためには、進行の初期に治療した方が、身体への侵襲も少なく、治療の予後も良く、そして通院期間、費用も少なくすみます。ですので、お口の健康にためには、定期的な検診による早期発見、そしてメインテナンスによる健診が重要になります。
治療すべきか経過を観察できるか、ムシ歯の状態をしっかり診査します。
電動注射器により痛みの少ない効果の高い麻酔を行っております
変形のない正確な技工作業を行っております。
ぴったり合った補綴物を作るために、正確な型採りを行なっております。