欠損補綴

歯は28本の歯が全て形が違い、それぞれが固有の働きをしています。ですので、歯が1本でも失われると、その機能が失われて、食べる能力が低下してしまいます。

歯を失ったまま放置すると、残ってる歯が動いてしまい、その位置がズレて行き、そのために歯並びや噛み合わせの状態が悪化し、それによってしっかり咬めない、うまく飲み込めないなど食事に障害が生じてしまいます。歯並びの悪化で、清掃が困難になったり、食べ物が詰まりやすくなり、その結果ムシ歯や歯周病のリスクも増長されますし、発音にも影響があります。噛み合わせの悪化は、顎の動きにも問題が生じたり、顎関節や顎や肩の筋肉に障害など新たな疾患が起こることもあります。歯を失ったまま放置していた期間が長くなれば、それだけ元の状態に戻すことが困難になります。

確かに1本の歯がなくなった時点では、そんなに不便はないかも知れません。しかし、そのままだと徐々に状態は悪化して行きます。障害が起こってしまったら、歯質の崩壊した歯や、喪失した歯の元あった形態を回復あるいは改善し、低下した咀嚼能力を向上させ、障害された外観を回復することが必要になりますが、それは簡単なことではありません。ですので、歯の位置や噛み合わせの乱れを未然に防ぎ、顎口腔系の形態や機能を健全な状態に保全することが大切なのです。

欠損補綴治療 欠損補綴治療

このような理由で、歯の欠損を人工装置で補い、失われた機能、および見た目を回復することですが重要になります。
それが、欠損補綴治療で、それには大きく分けて3つの方法があります。

01ブリッジ

失われた歯の両隣の歯を削って、歯のない部分に人工の歯を補って一体型で作る固定式の補綴装置です。
形は自然に近く、装着感も違和感が少なく、噛むことも良好ですが、失われた歯の本数や場所によって適応範囲が限られますし、残ってる歯の状態や清掃状態によっては難しい場合もあります。

02部分入れ歯

床の部分を有する取り外し式の補綴装置、いわゆる部分入れ歯。残ってる歯を削る量はブリッジに比べて少ないことが多く、適応範囲も広く、修理や追加など、その後の口の中の変化に対応しやすいという利点がありますが、状態によっては歯を大きく削る必要がありますし、床の部分があるので、違和感が大きいのが欠点です。歯が失われたままの期間が長ければ、環境を整える処置が必要になってきます。

03インプラント

歯の失われた部分に、本来あった歯の代わりとして人工の歯の根を骨に埋め込み、それを支台として固定性の補綴装置を作製し、機能ならびに審美の回復を図る治療です。入れ歯やブリッジに比べて、違和感が少なく、噛む力が発揮できると言われています。が、デメリットとしては、保険外治療のため高価であること、外科的な処置が必要であることが挙げられます。
骨粗鬆症や糖尿病など全身的な状態、喫煙、噛み合わせや歯周病の状態、顎の骨の状態、お口の中の清掃状態、解剖学的な問題によって、適応範囲は限られます。また、術後も定期的なメインテナンスは不可欠ですし、人工の根の上にかぶせる冠は経年的にやり直す必要があります。

歯を1本失ったまま放置しておくとどうなる?

①健康な状態

歯がすき間なく並び、バランスを保ち安定しています。

歯肉や骨も健康です

健康な状態
②奥歯を抜きました

歯が無くなったことにより、全体の咬み合わせのバランスが崩れはじめます。

奥歯
③抜けたままにしておくと、お口全体に様々な障害が現れてきます。

◆咬み合わせが乱れ、食べにくくなります。
◆歯のすき間に食べかすがたまり、虫歯や歯周病がひどくなります。
◆姿勢が崩れ、肩こりや頭痛、腰痛、顔のゆがみなど、全身的に影響が及びます。

影響
④人工的な歯で補う治療には3種類あります
ブリッジ
入れ歯
インプラント

それぞれの治療法には、メリット、デメリット、患者さんのお口の状態によって向き不向きがありますので、まずは、医療面接を行い、検査をし、それを基に診断を行い、今どういう状態なのか、なぜこうなったか、どういう治療が必要かを説明し、インフォームドコンセントを得た上で治療を始めます。

そして、ただ失われたところに歯を入れるだけではなく、オーラルリハビリテーションを行い、環境を整えて、機能回復を行い、噛める状況にし、そして今後崩壊が起こらないように、ずっとお口の中を健康な状態保ち、機能維持できるようにメインテナンスを行って参ります。

インプラント

アメリカの大手メーカーのインプラントを使用しております

生体モニター

高齢者や有病者のインプラント治療の際は生体モニターにて術中の管理を行います


PRICE
治療費案内

下記掲載内容は2021年8月現在のものです。

インプラント
検査料・診断料 55,000円(税込)
埋伏手術 330,000円(税込)
上部構造 110,000円~165,000円/本(税込)
医療広告ガイドラインに
準拠した治療に関するご説明

当院は、厚生労働省の「医療広告ガイドライン」に従い、「インプラント」の表記については、
ガイドラインの限定解除要件を満たして掲載しております。
治療内容 人工歯根(=インプラント)を顎の骨に埋め込み、それを土台として別途作製する人工歯(上部構造)を装着します。
標準費用(自費) 保険は適用されません。自費診療となります。(※以下税込価格)

495,000円~550,000円/インプラント治療1本あたり
※患者様が選択される人工歯根(インプラント体)及び人工歯(上部構造)により金額が異なります。
※顎の骨が痩せて細くなってしまった方、上顎洞が大きい方にはGBRやソケットリフトなど、特殊な骨造成という付帯手術が必要になる場合があります。
治療期間・回数 口腔内の状況や治療内容により異なりますが、通常4~6ヶ月かかります。
副作用やリスク
  • 治療には必ず手術を伴います。
  • 重度の歯周病がある場合は、インプラント埋入後、脱離のリスクが高いです。
  • 体質等によりインプラントと骨の定着が困難な場合があります。
  • 顎の骨が痩せて細くなってしまった方、上顎洞が大きい方にはGBRやソケットリフトなど、特殊な付帯手術(骨造成)が必要になる場合があります。
※以下の方は、インプラント治療を見合わせて頂く方が良いです。
  • 高血圧で、降圧剤等によりコントロールがされていない方。
  • 心筋梗塞、脳梗塞を起こしてから、半年以内の方。
  • 血液疾患のある方。(血友病等)
  • その他、全身疾患の持病等がある方。


MEDICAL
治療内容

一般歯科
歯内療法
歯周病
欠損補綴
入れ歯
口腔機能低下症
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